ねこものがたり

いちにちいっぽ

アクトインディで正社員プログラマーとして働くことになりました

2019年4月より、アクトインディ株式会社で社員として働くことが決まりました!2018年の11月からアルバイトとして受け入れてくださりお世話になっていましたが、その上でこのようなスタートが切れることは、喜びと安堵、そしてなにより感謝の気持ちでいっぱいです!

この節目に、感謝の気持ちを込めて、これまでのことを綴りたいと思います。

私という人

プログラマーに向き・不向きというのはあるのでしょうか?
この答えについては、人それぞれの価値観や経験が反映されると思うので、明確な絶対解はなく、意見がわかれることでしょう。

私自身は「向き・不向きはない」と思っています。 でも、もし「向き・不向きはある」とすれば、また「向き・不向きはある」という人の”こういう人は向いてない”という説に基づくならば、 私は向いてない側の人間 です。

先日あった引退会見でのイチローの言葉を借りると、「人より頑張る」などということはないので自分がどうかというのが全てなのだけれど、人よりも時間がかかってしまったとか、かけた時間の割には能力が低いこととかあるかもしれません。それを向いてないと言われることもあったように思います。

だけど、ここまでこれてとても嬉しいです。 今はやっと競技場に入ってユニフォームに着替え終わったところ。これからやっとトラックに向かっていくことができる、そしてスタートラインに立つことができるという感覚なのですが、「競技場遠かった!」という気持ちでいます笑

そんな向いていない側と言える私がこれまで何をしてきたかを簡単にまとめます。

Fjord Boot Camp

Railsプログラマー界隈ではご存知の方も多いと思いますが、Fjord Boot Campというところに1年1ヶ月在籍していました。 参考までに、アルバイトを初めたのは入って9ヶ月目の頃でした。この時点で他の「3ヶ月でプログラマーに!」というようなスクールだともう3周してるくらいの時期。

なぜFjord Boot Campにしたのか

Rails Girlsつながりで知ったから
なにより大きかったのはRails Girlsのみなさんからのお墨付きがあったことです。その頃は「プログラミングスクール胡散臭いのが多いな」と思っていました。ですが、自分が参加したRails Girls Tokyoのオーガナイザーだった@shokolaさんがTwitterでこうご紹介してくださいました。

それに加えてRail Girls Tokyo, More!でコーチの方々に聞いてみるとみなさん「あそこはいいよー」「活躍している人たくさんいるよ」「よく知ってる!」などとおっしゃていて、Rails Girlsのみなさんがおすすめするなら間違いないと思いました。でも当時は仕事をしながら学習していたので、インターン型は現実的ではなく、「そういうのもあるんだな」って頭に入れた程度ですぐには選択しませんでした。(その直後にインターンからブートキャンプに変わったようです)

Railsチュートリアルをやって周辺知識の多さと独学の限界を感じたから
Rails Girlsの参加数ヶ月前、私がプログラミングを始めてまず手を付けたのはRailsチュートリアルでした。平日の夜を中心に1日1,2時間程度、半年以上かけて自力で1周した後「もう1回やればできてる感触があるのでは?」と2周目をやろうとしたのですが、たしかに前よりは分かった手応えもあったのですが、改めて「はじめに」の下の文章を読むと「全部わからない!」と感じたことを覚えています。

Ruby on RailsチュートリアルはWeb開発者やIT起業家を目指す方向けの優れた入門書として書かれており、Rubyの基礎、HTMLとCSS、データベース、バージョン管理、開発技法などWeb開発のすべてが網羅されています。
第1章 ゼロからデプロイまで - Railsチュートリアル

この前後にも書いてあるのですが、もっと基礎的な前提知識からやるほうがいいなと、その各々をよくわかっていきたいと強く感じました。そして可能ならば体系的に学ぼう、やるなら正しく身につけようとも思いました。「そのためには今のままのやり方ではだめだ、ではどうしたいいだろうか」と考えていきました。

あわせて、チュートリアルを何ヶ月もかけてやっている間、仕事の時間に「今この時間にプログラミングできればいいのに!」と思うようになっていたこともあり、Fjord Boot Campに申し込みました。その1ヶ月後くらいに退職し、完全に学習だけやる環境にしました。(噂のCSSの課題は退職前で、平日夜数時間ずつ、半月くらいかけて終わらせました・・・!)

Fjord Boot Campでの毎日

Fjord Boot Campのサイトをご覧いただくとわかるように、幅広い知識を身につけることができます。ただここを見ただけではわからないハードさもあります。

Q 途中で辞めることは可能ですか?

ある程度のプログラムを書くことは学習をすれば誰でもできますが、プログラムをすることを仕事にすることは、誰でもできるものでもありません。自分がプログラムを書くことを仕事にすることに向いていないと気付くことも一つの価値だと考えています。向いていないと気付いたときはいつでも辞めることができます。

QAにこうあるように、やるも自由辞めるも自由で、やらなくなっても誰も何も言いません。その中で、自分がなぜ、趣味の範囲ではなくて職業としてプログラマーになろうと思ったのかという目的を忘れず、続ける意思を強く持つのはすごく大変でした。(この辺はいい意味でフィルターになっていると言われています。あと、後述するように私は文字に残していたので自分で奮い立たせていました。) 就職が決まったときに安堵の気持ちがあったのはこの日々ゆえという気がします。

Fjordの@komagata@machidaのお二人は、結構な辛口です。どこかで恨まれてもおかしくないくらい辛口です。ただ、おっしゃっていることが実践できたり身についたりすればレベルが上がるということは、プログラミングのことはわからないうちからもひしひしと伝わってくるし、辛口を受け止める強さは必要です。私はそのへん全くだめで何度も心が折れました。折れた心が復活したと思ったらまた折れて・・・を繰り返していました。歩伏前進で山登りしてるような気持ちでやっていました。何度くじけかけたことか・・・!

そんな感じでいろいろ大変だったのですがめちゃくちゃ勉強になります。それは間違いないです。しょっちゅう家で泣いてましたがそれでもやってよかったと思います。

と、こんなふうに書くと、辛い辛い日々でしかなかったかのように思えるかもしれませんがプログラミングめちゃくちゃ楽しいです。ホント最高です! 私HTMLもさわったことがない本当に本当にに超がつく初心者だったのですけれど、それくらい無縁だったからこそ始めてから世界がばーーっと広がり、見える景色が一変しました。すごく簡単だったけれど初めて自分でコードを書いた時も、Rails Girlsで初めて自分のサイトを誰かに使ってみてもらった時もこんなに素晴らしい事があるのかと心が震えました。その後もそういう感動がたくさんあって、しんどいことは多くても楽しいのです。最後に残るのが何かって言うと「楽しい」しかない!今も楽しい!毎日が楽しいです。

そんなこんなで、わたしみたいなへっぽこの面倒をみるのは大変だったと思いますが、お二人には本当に感謝しています!!!おかげさまでRailsプログラマーとしてお仕事できることなりました(ここで盛大な拍手)

その他よかったこと

コミュニティーがあったこと

Rubyコミュニティーが大好きなんですけど、とくに、はじめてのコミュニティーとしてRails Girlsに出会えたこと、そしてこの無職期間にコミュニティーにいろいろ参加したのはとても良かったです!

具体的にはまず、RubyRailsへの愛情というか、好きな気持ち、楽しい気持ちがどんどん増していきました。(それはモチベーションにもなりました)
次に、いろいろなイベントを「知っている方のお話を聞く」という感覚で参加できるようになりました。
また、お仕事があったら「行きたくても行けない」ということが発生しそうですし、次の日のことを(気にしますけど)気にしなくていい期間にたくさん行けていろいろな方とお会いできたのはよかったなと思います。今後はペースをちょっとゆるめつつもコミュニティーには関わっていきたい、いろいろな方から刺激を受けていきたいと思います!(ところで私も刺激を発していきたいがどうだろう・・・)

また、具体的なお名前は伏せるのですが、某社の勉強会にも参加させていただいていました。これはかなり貴重な時間で、本当にありがたかったです。この勉強会の存在は私にはとても大きかったです。お礼は直接お伝えしたいと思いますが、とても大事な恩ある会なのでここで一度感謝の気持ちを。

これを書いていて、改めてRubyから始めて良かったなと思います。(Rubyコミュニティはほんとうにいいぞ!)

初期に志を書いていたこと

今読み返すとこっ恥ずかしいですが、Rails Girlsに参加して少しした後にこのような記事を書きました。

neko314.hatenablog.com

このエントリーで「何がしたいのか」とか「どんなことをがんばるのか」と決め書きとどめていたことで割と自分が支えられました。 もしこれからプログラマーになりたい!とか、なにかやりたいって思ってる方がいたら文字に残すのはおすすめします。メモなどでもいいので。もし途中で具体的にやりたいことが変わったとしても、このときこう思っていたと振りかえれること自体が自分にとって意味あるものになると思います。

余談ですが、何かのときにプログラマーとエンジニアの違いを知ったことと、松田さんのツイートをみて、個人的に「エンジニア」というのはやめました。

最後に

いろいろ書きましたが、誰よりも夫に心から感謝しています。 最初にRubyを勧めてくれたのは夫ですし、夜や週末度々出かけていられたのも夫がいてくれたからでした。 私が仕事を辞めるときには「応援するよ」と言ってくれ、この1年間はとくにいつも支えてくれました。

今後も支えてもらうことは多いかもしれませんが、これからは今までの分を返していこうと思っています。

本当にありがとう!

そして、これまでご縁のあった皆様、これから出会う方々も、こんな私ですが頑張っていきますのでどうぞよろしくお願いいたします!