ねこものがたり

いちにちいっぽ

WEB版マネーフォワードのリニューアル切り戻しで思ったこと

少し前の出来事になってしまいましたが、マネフォのリニューアルをとりまく一連の流れに思うところがあって、そこそろ言語化できそうなので書いてみます。 特に批判はないです。自分が思ったことと得たいと思ったことをを連ねるだけ。日記代わりだよ!

リニューアルすることについて

私はまだ自分が開発者として一大リニューアルをしたことがありません。 でも「この辺大々的に変えたい!いっそ作り変えたい」という話は会社でもずっと出ているし、会社でそれがやれていないのは、コストと他のタスクやプロジェクトとの優先順位とリニューアルしたい気持ちと理想形な思いはあっても仕様落とし込みとか手つかず(要するに準備もまだ)だったりするからで、諸事情が許せばいつでもやりたいというのがきっと社員の多くの思いだと感じています。

だから大幅リニューアルってすごく興味があるのですよ。

既存のものを動かしながらページ構成を変えたりURLを変えたり色使いを変えたりUIを変えたり。想像しただけでも大変じゃないですか・・・。 だからマネフォが刷新されたときには変更前後の良し悪しより「おーーーー」と、その取組みと成果に拍手したい思いがまっさきにありました。

ちなみに私はリニューアル後が好きでした。我が家で求めてた情報が1ページにギュッと集まって見やすくなったので。切り戻し残念。

リニューアルをリリースすることについて

今回のリニューアルβ版は一部のユーザーに使ってもらっていたそうですが、前回のリニューアルは広く出していたと伺いました。 私はその頃マネフォ使ってなかったので知らなかったですが。 どうやらそれをやってくれればと思っているユーザーは一定数いるような印象を受けました。(そんな数えてないのでただの印象。)

そいう声を挙げているユーザーの要望としては、心の準備とか新しいUIの学習とかそういう感じのことを求めてるってことかなと推測してます。 私はGitHubAWSのベータ版が出たときはわりと「おっ」と思って試しているタイプの人間なので"たしかになー一言あればなー"とは思いました。

β版だと「改悪だ!」というフィードバックも純粋なフィードバックとなりますし。 リリースしてからだと、なんかクレームにも見えちゃってもったいないです。 クレームも大事だけど、文句のまえに感想として伝えられる方がなんとなく言う側も聞く側もよさそう。

というわけでわたしはこれに関しては、β版を一部ではなくて広く出していたら良かったのかなーと思いました。 β版リリースとかしたことないですが!どうやってやているんだろ。

リリース後のユーザーの反応を拾うことについて

マネーフォワードを使う層ってSNS使う人多そうなイメージ。 ただの先入観ですが。

なので思ったことはSNSに書くっていう人も多そう。

"SNS使う人多そう"というのは私が知ってる他業種他業界の世界では、ユーザーにはインターネットわからんという人が世代問わず多い場合もあり、そういう人はどちらかというと電話で思いを発してくるのですよ。(別に悪いとは思っていないです) 会社やサービスの中の人達とユーザー層って必ずしも同傾向じゃないと思っております。

そういう世界線もあるのを踏まえてマネーフォワードを見返すと、言いたいことや困り事があっても電話じゃなくてインターネットに思いを放流するんだろうなと。 なので、「ユーザーの皆様よりたくさんの貴重なご意見を頂戴し」って言ってるご意見の所在の9割はインターネット(SNS)なのかなー?(完全に推測)

個人的には、インターネットめっちゃ使ってる層とそうでもない層がユーザーの中にどれくらいいるかを推測ででも念頭に入れておくというのは重要だと思いっていて、切り戻しの指標ってどこにおいていたんだろうなというのがすごく気になっています。 もしインターネットいっぱい使う層にネガティブな反応が多かった場合、その層だけでみると9割批判的でも、それが全ユーザーの3割くらいだったら、ちょっと違うじゃないですか。

なので、「たくさん」の具体的な様子に関心があって、もし中のそういう話ができる人とお近づきになってそういう話をしても大丈夫な時期だったら、「そういえばさ」って聞いてみたい気がしています。 そんな出会はない可能性のほうが高いですが。

リリースを切り戻すことについて

Tama.rbでyrindaさんがおっしゃってて「確かにその可能性高い!」と思ったのは、「個人的に、大規模な切り戻しを1日で検証して実施判定されているところが特にすごいと感じました。この速さだと、最悪想定で切り戻しも想定/検証されていたのかなぁ。」という見立て。

きっとお金も時間も人手も書けて、一生懸命どうしたらよくなるか考えて作った新画面だとおもうんですけど、それを世に出す前から「最悪の場合」も想定して動いていたとしたら、本当にすごいなあと思います。 そういうのなかったらリリース後「なんかめっちゃ炎上してる!どうします!?」って慌てちゃうし判断もぶれたり対応が遅くなったりすると思うんですよね・・・。

なので、リリース翌日の戻しの判断とプレスリリースについては準備あってこそだと私も思います。(受け売り)

そういう準備とか心構えって、リニューアルに限らず、日頃から取り入れたい、参考にしたいことだと強く感じました。

おまけ

思っていることをつらつらと書きましたが、これもTama.rbでzakkyさんがおっしゃっていた「逆にいうとここまで愛されるサービスを作り上げてるのは本当に凄い」というのが完全に同感です。 悪い話題で盛り上がっちゃうと心が折れそうになるだろうけど、使ってくださっているユーザーの期待と使い込み具合とニーズの表れなことは間違いないですし、使い続けたいので「こうしてほしい」って声になるわけですし。 大変だったでしょうが、マネーフォワードみなさまには「お疲れさまでした」という気持ちです。

そんな感じで、自分もプロダクトを作る側の人間になったことで、いろんなことを感じるようになったと感じており、せっかくなので記録代わりに書いてみました。 活かせる学びは自分の実にしていきたいと思います。 いつか読み返したとき、その時の自分と今の自分でどう感じ方や経験値がかわっているか楽しみです。

プログラミングの基礎 #22

https://nerimarb.esa.io/posts/35

戻り値が関数の関数について学習しました。

ふとした流れで"Rubyで書き換えてみよう"ということになったのでやってみたら、同じようにできなくてすごく悔しい結果に・・・。元とRubyで書いたのは以下のような感じです。

(* OCaml *)
let twice f = let g x = f (f x) in g ;;
let twice f = let g x = f in g ;;
twice add3 7 ;;
# ruby

def twice(f, arg)
  f.call(f.call(arg))
end

def add3
  -> (arg) { arg + 3 }
end

Rubyでは引数で渡したメソッドのメソッドと引数をそれぞれ変数に入れるというのができない、というか、OCamlではそれができることが発見でした。何気ないことだけどもしこれがRubyでもできたら便利そうです!