ねこものがたり

いちにちいっぽ

プログラミングの勉強に学習理論を当てはめて自分を鼓舞してみる

プログラミングを始めて1年ちょっと経ちました。

最初はうまくいかないことも含めてプログラミングを学ぶことそのものが感動や楽しさで満ちていた気がします。(チュートリアル1周目は重かったけどw)

ところが

💀💀💀💀最近辛い💀💀💀💀

なんだかモヤモヤっとしたものが晴れない。 どうしたらスカッとした気持ちになれるだろう。

ちょっとだけ勉強お休みしてみようかな?とも考えましたが、その前に、「あ、そうだ」と思い、学習理論を引っ張り出してみることにしました。

学習理論を学ぶということ

私は学習理論を学ぶのが好きです。

理論、特に学習に関することは時に机上の空論と言われることもありますが、私は基本的には理論を知ることは「自分を知ること」だと思っています。自分のなにかに理論を照らし合わせると"名前"がわかって、理屈もわかって、「自分は〇〇なんだな」と。

"名前がつく"というのは心理的に安心感があると思っているのですが、そういう安心感が今の私に足りないかもしれない。
不安とか焦りとか辛いという気持ちを漠然と抱えている自分に対してやはり漠然と「気合が足りない」「自分に甘い」「もっとやらなくちゃ」と思うだけだと今はちょっとしんどいなという感じがしてます。

そんなわけで安心を求めて考えてみることにします。


私が学習理論を好きになったきっかけは「レミニセンス」について知ったときです。レミニセンスというのは学習直後よりも一定時間後のほうが達成度が高くなる現象のことです。ものを覚えることに関して使われることが多いけれど実技的なことにも当てはまります。

(参考:わかりやすく書いてあります)

english.suntomi.com

子供の頃、音楽をやっていた私は”「もう手が動かない、痛い」って言うくらい練習しても全然できない時に、ふてくされながら寝たりして一旦間を開けたら、もがいていたときに入っていた力がぬけてふと成功する、その後はずっとできる”という経験が度々ありました。

幼い頃は経験知として「自分はそういうふうにやらないとできない」と思っていて、だんだん初見でもさらさら演奏できるタイプの人が羨ましい気持ちも芽生えて「あの人はさらっとできるのになあ」と比べて落ち込んだりしていました。(昔からやたらできる人と比べてたんだなあ・・・)

学習理論は大学に入ってから学んだのだけれど、初めてレミニセンスを知った時に私のあの身につけ方に名前があるんだなと知れて、「私はあれでいいんだな」って思って心が軽くなったのを覚えています。

今の自分と学習理論

一般的な学習曲線

先程挙げたレミニセンスは単発でみる現象といえますが、長期的にどう学習していくかでいうとなんといっても基本は学習曲線です。 見やすくて良いグラフないかなーと調べていたら、素晴らしいページが公文にありました。さすが。

学習の成果は、こうして上がる: 公文式 ステップアップ・アドバイス | 公文教育研究会

この中にあるこのグラフが学習曲線。 どう見るかはこのページに書いてあるとおりです。公文さんありがとう。わかりやすいよ。 f:id:neko314:20180809122608p:plain

準備期間→伸びる→行き詰まる(プラトー。いわゆるスランプ)→さらに伸びる

公文によるとプロレベルになるにはこれを3回繰り返すって書いてあります。

3回。3回かあ。 もっというとこの3回と言われている中でさらに小刻みに成長と停滞を繰り返しているはずなのでもしかしたら10回とか100回とか・・・ともっと言ってもいいかも知れないです。

原因帰属理論

成功・失敗は何のせい?(原因帰属とモチベーション) - ビジネスのための一般教養

帰属理論・原因帰属 : 心理学用語集

これも有名な理論ですが、改めて自分で見てみると、しんどい時にはたいていこれの「ハマりがちな典型」をすすんでる自分に気づくので、自分にとって大事な理論です。

f:id:neko314:20180809201059p:plain

物事がうまくいかない時(上手くいったときもだけれど)、何が原因と考えるかというものですが、わたしはだいたい、意識していないと”「1) 本人の先天的・潜在的能力」が原因だと考える”を繰り返してしまいます。

こういう理論の好きなところの1つが、わたしみたいな思考を「そんなふうに考えるなんておかしいよ」言わなくて「そう考えてしまう人もいるよね、したくなくてもついそう考えちゃうんだよね。だけどその癖を直せば、自信が持てるんだよ」と教えてくれるところです。

今の自分はどうだろう

私は今は停滞期だと思います。

まじで本当に辛い。一向にできるようにならないので辛い。周りが輝いて見える。そして自分は沼か日陰にいる気がする。自分が嫌いになる毎日。

「才能がない」
「向いていない」
「もうこれ以上できない」
「私には無理だ」

そういう弱音や諦めの言葉が、泉のように湧いて出てくる毎日です。

だけど❗️

だけど今は私は停滞期なんだと、心では思えなくても頭で言い聞かせています。 。

だからこのグラフをみてみて、こう考えます。

「私は今停滞期のどこかにいて、今は伸びることより繰り返すことを大事にすればいい。繰り返しているうちにこの停滞期を超えてもっと伸びるんだ!」

それから、「才能がない」とか「向いてない」とかいって自分を卑下してしまう思考は本当にやりがちで、一番自分でしんどい。

だから意識してみよう。

"「本人の努力」が原因"という観点で「何を変えれば、何をやめれば、何を増やせば成功するかな」と考てみたら、何がわかるだろう。

”「課題の困難度」が原因”の観点で、「この課題は私には難しい、だけどここまではできる。ここができない。この境目が今の自分の目標点だ」と分析してみたら何が見えるだろう。

「こう考えて見つけたことを全部すぐに完ぺきにできなくても、自分を責めないでいよう。今はまず続けることを優先して、しんどさから抜けたらまたやってみようかな。」

感情に流されやすいから、客観的になる時間が必要

私は、時々人に驚かれるぐらいのレベルで、感情が動きやすいです。 ドラマとかすぐ号泣するし、時々ニュースを見るのも内容によっては辛くなってきてだめで、人の気持ちにも入り込みすぎて抜けられなくなったりします。

いいことは「どうしてそんなに私の気持ちがわかるのですか?」と聞かれたりするので、いいように使うと人の役にたてそうなことです。

悪いことは自分自身の感情に流されやすいというか、「あああ悲しい」となると悲しい気持ち100%になって、物事の基準が自分の悲しい気持ちになってしまうような場合があることです。

世の中にはわざわざ意識しなくてもよいマインドを持っている人もたくさんいると思います。

だけど私には、このようになにか理論を持ってきて、客観的になるというのが大事なのかも知れません。

温かい紅茶でも飲みながら深呼吸して少しずつやっていこうと思います。

http://forest17.com/e48/e48ma_tea.jpg

スクラム開発の感想

Fjord Boot Campスクラム開発が始まりました

これまでFjordの共同開発の課題では、各々がメンターの駒形さん、町田さんとやりとりしながら進めていました。私も最初そんな感じでしたが、開発に加わるようになってまだ間もない時にスクラム開発でやっていくことが決まりました! かなり嬉しいです^_^

これまで「アジャイル」とか「スクラム」とか本や会話で読んだり聞いたりして知っている概念に過ぎなかったのですが、実際やってみると「なるほどなー」と思っています。

毎週水曜日がミーティングで、今週水曜日2回目のミーティングがありました。1回目は”どんな感じなんだろう、どきどき”という気持ちで臨んで、終わってもあまり言語化できなかったので、2回分をまとめて振り返ってみたいと思います。

ストーリーの選定

プロダクトオーナーが中心となってどのストーリーを本イテレーションでやるかやらないかを決めます。Fjordの場合はデザイナーの町田さんがオーナーなので、技術的なことだけでなくデザインも含めてトータルで判断しているのかなと、聞いて感じています。

ミーティングに参加することで判断の理由を共有できるのがよいなと感じています。その時時に納得感をもてるというのもありますが、勉強という観点でいうと聞くだけでなく「どうしたらより良くなるか」「どんなニーズを根拠に優先順位をつけるか」を今よりしっかり考えられるようになっていきたいと思えるし、そのためにはどのような視点が必要なのかを体感として学べていると思います。

見積もり

Fjord Boot Campの場合は「どれくらい時間がかかるか」をポイントとして見積もっています。

私自身は見積もりが的確にできず「わからんけどこれくらい?」と推測でやってる感じが否めませんが、ストーリーの決定と同様に「なぜそう見積もったのか」を話し合うことがとても勉強になります。

初めてのミーティングの時にメンターの駒形さんが「プランニングポーカーは話し合うための手段で、しっかり話し合えることが重要」とおっしゃっていたのですが、見積もりを出すことだけではなく、一人だと気づけなかったことを話し合うことで共有できたりするのがよいなと実際参加してみて思っています。

デモ

まだ2回なので見た回数は少ないですしやった回数はもっと少ないですが、他の方のデモが、どういうふうに説明していくとよいのかというのがお手本になっています。 加えて「前こうだったけどこれやってこうなりました」って説明するだけなのに、自分自身に自信がないとめっちゃ緊張するので、場数を踏んでいきたい感じがします。

全体の感想

自分からも発信していくというより聞いたり吸収したりする割合のほうが圧倒的に多いのでやや受け身っぽいかもしれないのですが、スクラムを経験できるのはかなり勉強になっています。

冒頭述べたように読んだり聞いたりしているだけでは理屈はわかってもピンとこなかった点も多いです。

どこかの会社に入ってから「へ〜こういう感じなのか」と思うよりも事前に知れる点と、(仕事とか勉強とか関係なく)経験値が増えるという点、「人から学ぶ」という機会が多くなる点が全然違うかなと思います。

その他

スクラムの感想とは違いますが、リモートでミーティング参加する方もいらっしゃいます。 私自身はこれまでそのようなミーティングをほとんどやったことがなかったのですが、リモートの人がいると話し方をよりわかりやすく意識したほうがいいなと個人課題として思っています。

明瞭さと簡潔さが苦手な私はBootCampの様々な場面でそこに苦戦していて、ミーティングでも意識しないと何が言いたいのか伝わらなかったりわかりにくかったりするかも知れないと懸念してます。

今の所ミーティングに関しては特にそういう指摘を受けたわけではないのですが、自分の中で留意していきたい点です。