ねこものがたり

いちにちいっぽ

『行動を変えるデザイン』を読みました

平日始業前に読書をする - ねこものがたりで少し触れた、『行動を変えるデザイン ―心理学と行動経済学をプロダクトデザインに活用する』を読み終えました。

www.oreilly.co.jp

この本を読んだ動機・きっかけ

仕事でプロダクト開発している時も、最近やっているるびまの活動でも、それを受け取ってくれる人からのフィードバックをもらった時はすごく嬉しいです。 フィードバックがなかったとしても、人々に何か少しでも良い影響を生み出していたら、幸せなことだなと思います。

しかし同時に、現状私の中でそれはすごく感覚的なものでしかないため、特に仕事においては「もっと狙って、勝ちに行って、ユーザーに良い価値を届けたい」というようなことを課題として抱いていました。

そんな中たまたま見かけて「これは面白そうだ」と思って手を取ってみました。

感想

一番印象的だったのは、生み出したい成果の設定についてです。 正直な話、私は「行動変容」と聞いて「変わることそれ自体」とが目的な認識があったなと、この本を読んで自覚しました。

例えば、健康管理をアプリを開発していてユーザーが運動習慣を身につけることを目指したい成果は、 私の元々の感覚だと「ユーザーが毎日何かしらの運動をするようになる」くらいのイメージで 本に書いてある内容だと「ユーザーが1日1万歩歩くようになる」のような感じです。

具体的で、数値に表せる成果、心理的なものではなくて実際のアウトプットが伴うものを成果にするのがポイントです。

「運動が楽しいと思ってほしい」のような方向に流れがちな自分としては、「行動変容」の観点でも成果の設定はそのような考え方で望むものなんだなと学べたのがよかったです。

他に考えたとことしては、プロダクト全体のデザインがこの本のテーマ・内容だったのですが、プロダクトの部分的な改善をしたい時にも参考にできそうだということです。 会社で運用しているプロダクトでも、「本当はこういう操作をしてほしいが、そうしているユーザーは少ない」のような課題があってそこに行動変容をもたらしたい場合があります。 そうした、小規模な場合でも、この本に書いてある考え方をフレームワークとしてみると、手探りでやる場合とは違うことができるのではないかと感じています。

最後に

最初から書いてある通りにうまくやる・うまくいくことは難しいかもしれませんが、課題整理、思考整理の際の指標の1つにしていきたい、実践することで行動変更について理解を深めたり経験値を貯めていきたいと思える本でした。