ねこものがたり

いちにちいっぽ

『イシューからはじめよ──知的生産の「シンプルな本質」』を読みました

イシューからはじめよ──知的生産の「シンプルな本質」 | 安宅和人 |本 | 通販 | Amazon

読んだきっかけ

転職先で必読書として紹介されていたのがきっかけです。完全に積読で奥の方にしまわれていた状態だったので、何かがないときっと永遠に読まなかっただろうと思います。そのため会社で推薦されているというのは良いきっかけになりました。

感想

課題設定、課題解決がもたらす効果、解決のための時間を掛け合わせて効率的かつ的確に問題に対処していきましょうという話だと理解。 特に課題設定については、How(どのように解決するか)よりも、What(何を解決するか)を押さえることの重要性が書かれていて、Whatを見極めるための思考フレームワークが多々紹介されていました。

読んだからといってすぐに実践できるものではなく、読んで理解した上でやってみて、うまくいかない点について自分の視点や行動を修正したりアップデートしていきながら徐々に実践できるようになる類のものだと、職場でおすすめされた時に言われました。読んでいて自分でも確かにこの本を読んだからといって劇的な行動変容が自分の中に生まれるとは感じなくて、場数を踏んでいくしかないなと思いました。ただし、闇雲に数を打つのではなく、数の打ち方自体も狙いを定めると良いのかも。

また、この本では「一次情報に触れる」ということの重要性にも触れられていました。 自分にとってはこれはすごく良いと感じた点で、(アンケートのような)間接的な方法でも、(無加工のデータや対面インタビューのような)直接的な方法でも、他者のフィルターがかかっていない情報を「どう解釈するか」さらには「どうやって引き出すか」に私は強い関心があるので、課題設定と一次情報の関係がわかりやすく説明されていたのが印象的でした。

繰り返しますが、読んだからといっていますぐ完璧に実践できるとは思わなかったので、明日からのお仕事で練習というか訓練を重ねていきたいと思います。 このエントリはただの感想ですが、訓練を重ねた後には、この話を自分の言葉で語れるくらいになりたいなと思いました。