ねこものがたり

いちにちいっぽ

『IMPACT MAPPING インパクトのあるソフトウェアを作る』を読みました

www.shoeisha.co.jp

読んだきっかけ

@miwa さんのツイートがきっかけでこの本のことを知りました。

それに加えて、現在勤めている会社ではROIを非常に重視した優先度付けや要望定義が行われていて、それらを自分で言語化して行動に昇華できるようになりたいと思っていたこともあり、手助けになりそうだと思ったことが本書を読む動機となりました。

感想

  • 動機(つまり、この本に期待しこたこと)の通り、ビジネス価値のある開発を実現するための手法が体系的に説明されていて、非常に満足感がありました

  • Impact Mappingを必ずしもいつもいつも制作しなくてもいいとは思った(例えば2日くらいで終わるような小さな改善では、なくても十分かもしれません)のですが、頭の中では常に描けるようにしておくことが、日々の判断や対応の基礎となりそうだと思いました

    • 特に、自分はロードマップを敷くような大きな開発に携わっているわけでもないため、まずはなんでもいいので作ってみることで、徐々に口頭レベルで相応の思考ができるようにしても良いかもなと思いました
  • また、マップを作るにあたり、仮説と計測の話が出てきました。特にSaaSではよっぽど大規模なものではない限り、1つ1つの仮説と結果が紐づけられるわけではないと感じているのですが、それにしてもやはり仮説は立てて、効果検証をしたい思いはあります。どうにかして取り組めないだろうか、というのは考えてみたいです。なお、前職では複数人で取り掛かろうとして挫折したテーマでもあります。

    • 特に、計測する観点が「満足度」のようなものではなく、「行動変容」というのがポイントだと思いました。今も前職も業界特化のバーティカルSaaSにいるのですが、極端なことを言えば「ユーザー一人当たりの操作時間が30%減る」みたいなことがメトリクスと目標になっていくはず。(という仮説)
  • そもそも、この本の背景が「開発とそれ以外の部門が、ビジネス価値を生むために適切に協働できるようにするためには、何が必要だろうか」という課題感があってのことだそうで、大変共感を覚えたし、自分も協働していきたくてそれができる会社だと思ったのが今の会社だったりします。今の環境に感謝しつつ、よりブーストさせられるように、噛み砕いていきたいです。