ねこものがたり

いちにちいっぽ

同チームに女性開発者がいて安堵を感じた話

はじめに

この記事では「女性」は"私から見て女性な人"を指しています。 その人の性自認とか場合によってはセンシティブな話を仕事の中で絶対にするわけではないので、自分から見て主に見た目で「この人は女性だなー」って思う人たちを思い浮かべています。 一人一人のジェンダーは尊ばれるべき・尊重していたいと思っています。

職場の女性開発者

現職の開発者はたくさんいます。正確な人数はよくわかっていませんがとにかくたくさんいます。 その中で女性は何人なんだろう...?

1年くらい前に「2020年もすぎて、IT業界のジェンダーギャップは解消されたのか?」という会話があったときに、統計ではないけどその場にいた人たちのおおよその体感で「開発者の1割が女性、10人いたら1人いるかもしれないくらい」とまとまった記憶があります。

現職の開発者の総数や男女別の人数をよく知らないのですが、「まあ男だらけだよね」とは思います。

しかし日頃は同僚の性別は全く気にしていません。 自分が女性であることも気にしていません。 職場環境としてはそうです。 とても恵まれていると思います。

女性が複数人いるチームになったことを安堵する自分がいた

今月チームが変わりました。

移動先には、委託の方含め複数の女性開発者がいました。 「女の子が二人以上いる...!嬉しい....!」と真っ先に思いました。

正確には女性プログラマーとお仕事する機会は初めてではないし、前のチームにも女性はいました。 しかし前のチームはチームというよりただの所属で、実態となるチームはその中で分割した集団として別々に仕事をしていたので、たまに雑談はすれど業務としてはごくたまに時折交わりがある程度の距離でした。

それが(文化的な背景でペアプロとかこれから導入したいので未実施だけど)日常的にペアプロして業務を進めていくくらいの距離感に、複数の女性がいるのです...!

自分はなぜそこに安心したのか

「女性がいるなー嬉しいなー」とは正直な感想です。 しかしなぜ自分がそう思ったのかを自問してみると、意外と自分で背景がよくわからないことがわかってきました。今のところこのような仮説を推測しています。

  1. 日頃自分や同僚の性別は意識していないつもりだが潜在的には意識しているのかもしれない
  2. 日頃自分は感じていないと思っているが、実はマイノリティーであることを感じているのかもしれない
    • 周りの男性に対しても「男性(マジョリティー)である」とも思っているのかもしれない
  3. 多数 / 少数 であることとは別に、根本的に自分に自信がないので仲間が欲しいのかもしれない
    • もう10年近く前の本である『LEAN IN(リーン・イン) 女性、仕事、リーダーへの意欲』に書いてあるような、古典的な女性像や価値観、自己評価を変えられていないことと関係するかもしれない(正確には、いっときより改善はしたはず。しかし我が身と振る舞いを振り返ってみると、根は変わっていないように思った)
      • 前には出たくない / 自分への評価を自分の成果の所以だと思わない etc...
      • 要するに自信がないので、少しでも自分と共通点がある人、似たような人がいると自信のなさを補える気がするのかもしれない

以上3点はどれも自分の意識にはないので「理屈っぽく考えてみるとこういうことが考えられるかもしれない」と導き出してみた内容です。

このうち、3だったら相手に失礼すぎるし自分自身も惨めなので、3みたいな心理ではないことを願います...

2については「嫌だな」とか「困ったな」とか思うようなことは起きていないです。しかし嫌とか嫌じゃないではなく、例えば「オンラインMTGで出席者の顔一覧を見てみると全員が男性なので、それが"自分以外全員男性だな"という情報として入ってくる」のようなことはあるかもしれません。これはどうしようもない。

1は有り得そうだけど本当に日常では意識していないので、自分でもどうだかはっきりしません。

要するになぜだかわからないのですが、この出来事は今後も長期的に考えていきたいことリストに追加しておこうと思います。

最後に

結論のない内容ですが、女性がいようがいまいが「そんなことが引っ掛かりにならないように( なって | して )おきたい」とははっきり思っています。性別以外の属性でも同様です。 それには自分自身の価値観や自己理解のアプデートは必須だし、必要であれば環境を変えていく行動も求められる場合もままあると思います。 今回自分を振り返っていて、自身のアップデートについてはもっと敏感に意識してでもやっていかないといけないかもしれないなとも思いました。

特にまとまりのないエントリーですが、感情のスナップショットと行動が足りないなと思ったきっかけの記録として書き残してみました。

*1:大学は教育学部でゼミでは国際比較教育学が専攻でした。その中でジェンダー論やジェンダー格差を学んでいました。