ねこものがたり

いちにちいっぽ

『ソフトウェアアーキテクチャの基礎 ――エンジニアリングに基づく体系的アプローチ』を読みました

www.oreilly.co.jp

感想

中身が濃くてまとまらないので、箇条書きにしてみます。

  • 技術選択はトレードオフの中で「最も悪くない」ものを選ぶ、トノコト。「おれが考えた最強の設計」的や「hogehogeはいいぞ」と言うような話を定期的に見聞きする気がするのですが、そういう話はあくまでの一例としてとらえ、どのような選択にしても自分の直面する課題に対する解決度合いや生まれうる不利点をよく知っておくべきと言うことだと理解しました。
  • 「イリティ」と言う単語を覚えました。iki-iki。 scrapbox.io
  • 併読で『Release It!』を読んでいる(先に読み出したのに読み終わっていない...)のですが、経営的なセンスを身につけたいと感じました。「トレードオフ」の文脈でも感じたし、「ビジョナリーとプラグマティック」の文脈でも感じました。具体的には、職・立場の違いによる境界を尊重しつつも越境し、同じ言葉同じ情報で人と話せる人になりたいと言う思いです。
  • トレードオフ」の意味・本質は、自分は「納得感」だと解釈しました。その手段の1つがADRだと思います。自分自身、同僚、ステークホルダー、未来の誰か(自分自身含む)にとって「なるほどね」と伝わる足跡として形づけられると歴史がつながっていくのだと思いました。
  • 人間をやっていくのがなんだかんだと一番大事という話に帰着しそう(個人の感想です)
  • 人間難しい(個人の感想です)

ハード面からソフト面まで網羅された素晴らしい本でした。 また、具体的に載っていたアーキテクチャスタイルごとの特性など例も豊富で本当に勉強になりました。自分はほとんどのスタイルが未経験なので、最後に触れられていたようにカタを練習するのが良さそうです。

何より人間をやっていこうと思いました。