ねこものがたり

いちにちいっぽ

『C3チームビルディング ーー結果をもたらす「コーチング」と「リーダーの思考改革」』を読みました

随分前に買って積読にしていた一冊。1時間くらいでサクッと読めましたが、自分に足りないものやこれから身につけていきたいマインド、スキルを整理できました。

C3チームビルディング ーー結果をもたらす「コーチング」と「リーダーの思考改革」 | 小島 圭市 |本 | 通販 | Amazon

以下は感想というより考えたこと。

心理学とパフォーマンス

心理学自体を専攻したことはないけど子どもの時からメンタルのコンディションとパフォーマンスを感じていて(音楽をやっていたので、気持ちがノっていないときにノってる演奏ができないと悩んだことがあったのがきっかけ)、大人になった今でも割と細く長く趣味のようにインプットをしています。 その1つが自分にとってはキャリアコンサルタントの領域なんだけれど、「マインドと仕事」「目標と成長」「人生を考えた時の”今”の位置付け」など、戦略要素も含めて、気持ちを整えることがやっぱり仕事でも重要だとこの本を読んで思いました。

今の職場でもそうだけどメンタル方面では病んでるか病んでないかみたいな領域が多く、それはそれで大事だし心が壊れたら本人も周りも辛いので蔑ろにしろとは思いません。 しかし、もっと成果を上げるためのメンタルトレーニング領域がビジネスでも注目されたらいいなと思います。メントレは個人や会社によっては取り組んでいるところは一定数あると思いますが、当たり前のようにある環境になっていけば今よりもっと仕事が充実する人は多いのではないかなと感じています。

先に述べたように自分は学生の頃から心理学に関心があって、大学の専攻を教育とスポーツ心理学で悩んだ結果教育方面を選択したという背景がありました。 この本を読んで、やっぱりスポーツ心理学をちゃんと学んでいきたいなと思いました。今の仕事なりなんなり、スポーツ以外の場で自分なりに役立たせるようなことをしていきたいです。

チームとグループ

自分の元々の価値観が「チームでやっていきたい!」というものなので、「ただのグループではいけない」という内容に強く共感しました。 今の会社でも「私はチーム開発がしたいです」とずっと言ってるなあ。今はその方面での経験を積ませてもらえていて、大変ありがたく感じています。

開発はスポーツに似ていると言う人もいるけど、チームで取り組んでいくと言う点ではサッカーや、この本の題材でもある野球等に近いものは感じます。まあ、野球もサッカーも、というかスポーツ全般ちゃんとやったことないし、体育で唯一できたの持久走と水泳なんで集団スポーツなんもわかりませんが、イメージとよく聞く話として。

本ではタックマン・モデルを通して、グループからチームに変革していく際のステップが説明されています。 そこを読んで「感覚として混沌を避けがちだな」「最初から全員が目的に向いていることを目指しすぎる節があるな」と自分のことを内省するきっかけとなりました。 混沌期や、もっと日常的なところで他者のマイナスポイントを指摘するようなやりとりを苦手と思っているのですが、その物事の捉え方と及び腰な点は変えていきたいです。(どうやればいいんだろう)

タックマン・モデルは以下の記事中にある図がわかりやすくて良いなと思いました。

toyokeizai.net

開発とアクティビティとフォローアップ

チームビルディングではアクティビティー(ワークショップ的な活動)とフォローアップ(振り返り)を行うと紹介がありましたが、チーム開発ではこれはどう参考にしていけると良いだろうかと思考を巡らせています。 定期的にアクティビティをすると良いと記述があるのですが、開発においてはアジャイルな取り組みそれ自体をアクティビティと捉えてみるのも良さそうです。

ちょっと話題を変えて、「"振り返り"という単語がどうも違う」というような話を仕事の文脈で聞いてことがあり「わかるようなわからないような...?」とずっと胸につかえていたのですが、「なるほどフォローアップというのは良さそう」と思いました。 またその内容としては、仕事上では「振り返りは開発をブーストするという観点でよかったことよくできることを挙げていく」というアドバイスをいただいて以降、留意しているのが自分の今です。 そこからこの本を踏まえて、「誰のどの行動が成果を上げるためになったのか、どこを変えると成果につながると思うか、それはどうしてか」という内容が話し合えると良いのかなともう一歩踏み込んだ観察と行動をしてみようと思うに至っています。

ちょうど仕事では今から新しいプロジェクトが本格稼働するので思ったことを実践することを個人テーマとしてみようと思っています。

この本では「失敗も織り込み済みで人を采配する」「育成には時間をかける」という心構えと体制の重要さも唱えられています。 1プレーヤーである私が「失敗することもありますよね!」みたいに開き直るのはちょっと違うかも知れませんが、「失敗を恐れず、失敗だと思ったら改善点を見つけてリトライする」というマインドは持っていようと思いました。