ねこものがたり

いちにちいっぽ

Kaigi on Rails STAY HOME Editionに参加しました

イベントページ

kaigionrails.org

デザイン可愛いー

セッションの感想

全部書きたいのだが息切れしてしまったので一部のみ😢

『Viewがレンダリングされるまでの技術とその理解』:Aaron Patterson

なんだかすごい人ってカッコ良くて眩しくて雲の上の存在で「うわっ」って思いがちな自分なんですけれども、そんなことを考えずに「やってみたい」って思う内容でした。「Rails全体の話をしたいけど時間も限られているのでViewのレンダリングを」という経緯でのお話だったのですが、特に、Routingが木構造でパースして一致しているアクションを探して...という流れの話のあたりにすごくときめきました。

少し前にアルゴリズムとデータ構造の勉強を始めて、いきなりハイレベルなコンテンツを選んでしまった為に挫けていたんですが、簡単なところから構造の理解をちゃんとしたいっていう気持ちが高まってきました。 routingを自分で書いてみたいな。

育てるSinatra:onk

Sinatraってちょろっと触ったことがあるんですが(なんでだったかなー面白そうだったからな気がする)けど、それをRails風にしてみようという発想がまず新鮮に感じました。上述のアーロンさんの話がイベントの一番最初の話だったので、その話の余韻を胸にこの話を聞くと、「うわ、これはやりたい」とときめきがブーストされましたw なお、当日ご本人はISUCON本戦に出場されていたそうで。カッコ良すぎる不在理由。

まったく余談だけど、アーロンさんもonkさんも落ち着いた声で聞きやすいので発表いつも引き込まれます。あれはなんなんだろう。

継承とメタプログラミング満載なアプリケーションコードでもアクションとフィルタに悩まないためのGemを作った話:makicamel

github.com

こちらのgemを作った話。makiさんとはいつも仲良くさせてもらっている(出会ったのは1年前とかなんだけれどプログラミング仲間で今一番繋がりが強いのは彼女だと思う)ので、プロポーザル出す前からこういう話をしたいというのは聞いていて、登壇が決まったのでとても楽しみで、「できた!」と聞いてとても嬉しくて。当日の発表ももちろんなんですけれど、経緯をそばでみていて知っているのでなお尊敬と称賛とねぎらいの気持ちでいっぱいです。

このgemは私もお仕事で使っていこうと思っています。

Railsワンマン運転の手引き:ベーた

べーたさんってそういえばなんでベーたなんだっけ(いつか聞いた気はする)。ベーたさんはRails Girlsがきっかけで知り合って、とても明るくて難しい話をわかりやすく説明するのがお上手な方だなという印象を抱いていました。今回の話もわかりやすかったです!

お仕事で一人開発はしたことがないのだけど、やっぱりRailsそのものよりその周辺の知識をわかっていくのって全部が全部すんなりというわけではなくて「概念が難しい!」と思うことが多いのだけど、入口がべーたさんのこの話だったらスッと、考え方や目的が頭に入って良さそうです。 igaigaさんの 『RubyRails の学習ガイド』(参考:https://techbookfest.org/event/tbf06/circle/56370001)もセットにすると周辺には何があって何の理解が必要か全体像がわかってすごく良さそうに思いました。 私はわかっていないことが多いので、振り返りたいと思います。

快適なリモートワークを実現するために〜RailsでSSOを実現する3パターン :下重 博資

これめちゃくちゃよかったです。いますぐ会社にこれをこのまま導入したい!!!!!それくらい参考になる話だったのですが、そもそもの「リモートワークでこういう点を不便に感じた」「セキュリティーが心配」という点を技術で解決しているという着眼点も気づきも発想も取り組みも最高でした。一度話を聞くと、またこうして言葉にすると、「技術屋なんだから技術で解決するのは当たり前じゃん?」って思う方もおられると思うのですが、私自身がもっとそういう点でハングリーでありたいと試みているフェーズなので、刺さるものが多かったです。

coming soon :Akira Matsuda

OSSやろう!みたいな話でした。(ざっくり) これは自意識過剰と自覚した上で認めるのですが、「あ!私宛の話だ!」とすごく思いました。と言っても話の内容が「参考になる!」とかそんなふうに思ったかというと、思ったんですが違う気持ちをより強く抱きました。 自分は「やっていきたいけどできる気がしない」「世の中には難しいことが多すぎる」と、まあつまり簡単に諦めちゃうところがあります。でも、勝手に物事のハードルをあげている自分や、自分を下げている自分がいるという、自分の内面をはっきり自覚して、「これは自分のスキルじゃなくてメンタルの問題」とはっきりと思いました。”はっきり”と繰り返したのは、前から少しは思っていたんですが、「そんな風に思う自分はダメだ」と半ば蓋をして、みないフリをしてきたからです。強がったらいいのかなって。でもそういう見栄を張るのは無駄なのでやめて、自分のそういう弱いところははっきり認めて変えていこうというのを思いました。OSSやろうという話だったけれどOSS云々の前に、そんな自分にチャレンジしていこう、と最後の基調講演で決意しました。

その他

Rubyで書かれたソースコードを読む技術』を発表されたfukajunさんとソースコード読んでいきたいけど難しすぎると挫けがちという悩み相談を抱えて懇親会でお話したのですが、一回解散した後に「辛いものが好き」っておっしゃってまた話しかけてくださったのが面白かったです。人生で初めて辛いものの話を人と楽しく分かり合えました。私の中でfukajunさんは登壇内容より懇親会のおしゃべりの印象が強くなってしまいました...

最後に

イベントは第1回目なのにコロナが流行っちゃって絶対運営大変だったと思うのですが、参加者としてはおかげさまで大充実の1日でした。

運営の方々、登壇者の方々、参加された皆様、関係するすべての皆様、楽しい会をありがとうございました! 道はまだまだ遠いですが、いい開発者を目指して日々を生きていこと思います。

RubyKaigi Takeout 2020に参加しました

rubykaigi.org

rubykaigi.org

今年はコロナなあれなので

もうみんな書いてるけど将来読み返した自分のためにこのエントリーでも書いておくと今年のRubyKaigiは本当は4月に、本当は長野県松本市に、本当は一同に会して、本当は3日間、本当は1セッション40分で、本当は生トークで行われる予定だったけれど、そういういろんなことが全て新型コロナウィルスのために変更になりました。 これはすごく残念なことだという思いがやっぱり私にもあって、なんと言っても「楽しかった!!!楽しかったんだがやっぱりみなさんとわいわいと、聞いて話して飲んで書いて歌って過ごしたかった!!!」という気持ちを否定はできません。

結果としては9月にオンラインでで2日間1セッション25分で録画されたものを配信・各自が視聴する形で実施されました。 「代わりに」というのがいいのかもしれないけど、これはこれで「代わり」というにはもったいないくらいすごく楽しかったし、焚火で録画したものが流れたりチャットで盛り上がったりオンラインならではの醍醐味を感じました。「Rubyすごい!登壇者すごい!楽しい!好き!やっていくぞ!」という気持ちで今このブログを書いています。(オフラインの楽しみは来年へ持ち越し!)

セッションの感想

Asynchronous Opal

録画式のライブコーディングで斬新だったというのはさておき、冒頭で話されていた「2019年のRWCのサミュエルのAsyncの発表を聞いてOpalでもやりたいと思った」という動機が自分にとっては印象的でした。

理由としては、「xxxxの時のxxxの発表」と聞いて「あれか!」となったのは初めてのことで、なんだか無性に感動したからです。プログラミング初めて3年経つくらいになるんですが、3年の間に幾ばくかのカンファレンスに参加した経験が積み重なってきている状況で、2019年のRWCも参加しました。なので「Fiberってトークの説明にはあったけどあの時のあの発表がきっかけだったんだ」と思ったわけです。それだけで感動と興奮。これってなんていう現象なんだろう。

それとは別にようさんのライブコーディングそれ自体がお手本で。例えば、「なんだかわかりにくいのでここはブロックにしましょう」みたいな発言を聞いて「へーーーおおおお確かに!今の自分ではそれ思いつかないかもしれないけどそれは確かにそれがいい!」と思ったりとか。全体を通して、そういう発想とか考え方とか、アプローチとか時間がかかったとしても絶対自分のモノにしたいなって思ったりしました。先輩方のコーディング見るの楽しいのでもっとやってほしい。

Live coding: Grepping Ruby code like a boss

ライブコーディングという意味では、デモがあったLive coding: Grepping Ruby code like a bossもたのしかったです。ちょっと前にjardが話題になったのがきっかけで新しいチームにジョインしたときや初めてのライブラリーを見るときにどうやって読んだり理解したりしていくかっていうことに興味が高まっていたので聞いてみました。 ASTとか雰囲気しかわかっていないですが、fastを使うと変数の情報がわかったり、specのどこで何がどうなっているかを表示してくれたりと「すごく便利なのでは!!」 と純粋に思いました。使ってみてねって言ってた(と思う。私にはそう聞こえたんだ…幻聴かもしれないけど…)ので使ってみたい。とりあえず聞きながらGitHubでスターしました⭐️

github.com

Matz Keynote

Matzさんがキーノートでおっしゃっていた「より良いRubyを使ったより良い世界」というようなことがとても響きました…Rubyは毎年より良くなっているかと思いますが、今後新しい機能というよりは既存のものをもっと便利にする方向にシフトしていくそうです。

話を聞いていると、使っている身としては、正しく理解して正しく便利に使っていきたいしそのように使っていかねばと思いました。「より良い世界」を良いRubyを良く使って作っていきたいなぁ。

そう思うと、少し前に読んだり見たりしたSutouさんの2013年のRubyKaigiの発表が、自分の歩みたい方向性かなと思います。「想像するより思い出す方が良い」ということで思い出すためには自分で書いて作っていこうというような話で、もっとやってこうぜ!って感じです。やっていこうな!!!!

Rails Girlsのみんなと見たよ

Discordに集まって見たんですよー(えへへ) 段取ってくださったえもりさん、みなさんありがとうございました!! チャットで「時差www」とか「島根には砂丘があるんですね?」とかみんなが言ってたりしたのすごい面白かったし、疑問を呟いたら「調べてみました!」って答えていただいたり(これの中身は別途書こうと思っています)、大変良い空間でした。

セッション以外の感想

  • とりあえず松本にいきたい!
  • 少し前から英語をやっているので、英語を聞くことに抵抗感がだいぶなくなりました。聞いてわかるかというとまだまだなんですが、でも去年のRubyKaigiの時よりは確実によくなったと感じています。今後はリスニングとは別にアウトプットも意識していきたくて、まずは最低でも英語でリアクションや感想を表現できるようになりたいです。今年はチャットだったので絵文字があってよかったです。
  • 登壇者がどんな人か知った上で聞くということの楽しさを今年少し感じました! るびま読むのが読み物として純粋に楽しいし、Kaigiをブーストするという点でもだいぶいい(全部は読めていないけれど)。人を知れた要因は、他には上述したカンファレンスの経験もあると思うしAsakusa.rbでの出会いもあるように思います。来年までにもっとコードで人と関わっていけるようになりたい、「聞いてる人」じゃなくて仲間になっていきたいです。その道のり自体も楽しんでやっていきたいし、いつかアドバイスをもらったみたいに、「頑張る!」みたいに気負ってやるんじゃなくて、自分が面白そうだと思ったことや自分にできそうなことを「おっやってみようかな」くらいの感じで楽しんでいくのが自分には良さそうに思うのでそんな感じで。
  • RubyKaigiはどんな形でも最高です。
  • 自宅から配信を見れると自分の好きなキーボードとディスプレイと自分用にカスタマイズしたいい椅子があるので体が疲れませんでした。カンファレンス会場の椅子で過ごすのは身体的には過酷な面はあるかもしれません。ああいう椅子は腰にきますよね。

セッションの感想が書ききれない(手元には雑にある)!でもRubyKaigiの感想をブログに書き留めたかったのですごい自己満足な内容ですが以上です。 みなさま、例年以上に大変だったかと思いますが、本当に良いRubyKaigiをありがとうございました!!!