第1回目の勉強会
私はキャリアカウンセラー/キャリアコンサルタントとしての活動をしているので、HR Techについてもそれに絡んだ思いを抱いています。
- 技術者やビジネスサイド(まとめて開発側とします)の視点ではなく、キャリア支援という視点で考えたい
- 開発側とキャリア支援側の橋渡しのような行動がしたい
- 新しい技術を最大限価値的に使うために「誰のために」「どのように」「何に注意しながら」「どんな狙いで」その技術があるのかという点を考え続けたい
そのような思いから、以前からずっといつかはやりたいと思っていた勉強会をついに開催することになりました。
今回のテーマ
HR Techの中でも特にキャッチーでたくさんの方の関心があるのが「AI」についてでしたので、今回は「AIを使った採用業務」を取り上げてみました。
また参加者は今回は転職エージェントや大学職員などキャリア支援者がほとんど、つまり企業で採用を実施する立場の人はいなかったので、どう就職・転職支援をするかという話題をメインとしました。
企業の人事担当者なども会に出席したいとおっしゃってくださる方は何人かいらっしゃったのですが、今回は日程の都合で欠席となりました。
初回ということと議論を中心としたいという理由から多くても10人程度を想定し、結果として私を含め8人の参加となりました。
この人数でよかったと感じたので次回からもMAX10人を目安としようと思います。
構成
内容 | 形式 | 時間配分 |
---|---|---|
自己紹介 | 1人ずつ | 10分 |
プレゼン | 私のプレゼン | 30分 |
ディスカッション・情報交換 | 自由に | 1時間30分 |
プレゼンは添付したスライドを使いました。 当日は省略した話もあります。
ディスカッション・情報交換では、関心がある方々が参加してくださったため、事前に資料を用意しておられたり、調べ物をしてくださったりしていました。
ディスカッション・情報交換の内容
箇条書きですが、支援側視点の意見ではざっとこんな話が出たというのをまとめます。
- AIによる選考を大半は否定的に捉えている。
- AIの使用はあくまで補助的なものであり、それを人が確認することが必要。
- AIがあってもなくても就職活動やその支援でやることの本質は変わらない 。
- 「いい」とされるものに合わせる人が出てきてもおかしくない。(書類など模範的な物を作ったり)
- 採用にAIが導入されると、それに対応するためのAIも出てくるだろう。
その他出てきた意見
- あえてAIは使わないという企業もあるだろう
- 「一緒に働きたい」と思う人を採用するという要素もある。いい悪いは判別できるとしても、AIでそれができるのだろうか。
- 今まで陽の当たりにくかった人(第一印象ではいい評価がでにくい、等)の良さを見出すような使い方がいいのではないか。
- 欧米でAI導入でうまくいくのはポジション別採用が主流だからであり、総合職採用の文化のある日本では限界があるのではないか。
- AIの専門家は使う人が何を感じているかまではわからない。声を届けられたらいいのではないか。
会の反省
終了後簡単なアンケートを実施しました 内容とは直接関係ないですが、案内文に対して評価があまり高くなかったので、次回からシンプルで明確な記載方法を心がけなければと思いました。
また議論は活発でしたが、話が飛び飛びになる場面もあったり、みなさんがお持ちの情報をうまく深めたりはできなかったので、ディスカッションや情報交換の時間には工夫が必要そうです。 今回は私一人のプレゼンののち、みなさんに半ばお任せする流れでのディスカッションを設けてみましたが、全体の形式そのものを変えてみようかと思います。
会全体としては満足が高く初回としては成功だったと言っても良さそうです。 参加者がいいメンバーだったという要因が大きいと思うので、自分としては満足度が高くて安心する気持ちと、身の引き締まる思いがするという両面あります笑
今後に向けて
いくつか目標があります。
- キャリアカウンセラー/キャリアコンサルタントの人たち中にITという視点を広めたい
- 開発側の人も参加してもらい人とITを融合させるような会にしたい
- 議論することで新しい視点を参加者に持ってもらいたい
- 結果としてより多くの人の幸せに貢献したい
「開催することが目的」とはならないようにしていきたいというのが注意点でしょうか。
まだ1歩踏み出したばかりですが、今後も色々な人の力もお借りしながら、私なりにHR Tech分野を盛り上げていけたらと考えています。
そういえば勉強会の名前をつけたいのにいいのがない。どうしよう・・・( ´Д`)y━・~~