ねこものがたり

いちにちいっぽ

大学のゼミの勉強会に参加しました

勉強会の概要

私は教育学部卒で、現役生の頃は春休みと夏休みの年2回、現役生だけの合宿が行われていました。(研究とディスカション漬けで厳しく楽しかったです)

しかし年齢的なこともあって先生がゼミ生を新規に持たなくなった年から卒業生も現役生も参加可能な合同勉強会という形で合宿が開催されるようになりました。 先生は去年ご退官を迎えたので、今年からは完全にご自身の知的好奇心と我々への愛情をもと参加してくださっています。

今回は2022/08/13(土)-2022/08/14(日)を使った二日間で、私より上の方も一回り以上下の方もいらっしゃいました。

そしてこんなご時世なので完全リモートで開催されました。メキシコや韓国から参加してる卒業生もいたのですが、「今メキシコ真夜中じゃん!」って盛り上がったりしました。

学校教育におけるプログラミング教育についてディスカッションしました

参加者各自が自分のテーマを持っていて、プレゼンとディスかっしょをします。自分がやったのはディスカッションというよりは「プログラミング教育って実際現場でどんな感じですか?」っていう投げかけとヒアリングと話し合いでした。結構色々な声が出てきて面白かったです。(具体的な先生方からの声は念の為このブログでは取り上げません)

プログラミング教育とは

文部科学省が少し前に小学校の教員むけ手引きを作成しています。 小学校プログラミング教育の手引(第三版)

山口県教育庁のこのリーフレットの方がわかりやすいかも 小学校プログラミング教育の充実に向けて

プログラミング的思考

これらや他の資料を見るに、「プログラミング的思考」というやつを子どもたちが身につけることが何よりも最大の目標となっています。定義は以下の通りです。

「自分が意図する一連の活動を実現するために、どのような動きの組合せが 必要であり、一つ一つの動きに対応した記号を、どのように組み合わせたら いいのか、記号の組合せをどのように改善していけば、より意図した活動に 近づくのか、といったことを論理的に考えていく力」

ディスカッションの内容はセンシティブなものもあるので触れないのですが、少なくとも小学校においては「プログラミング教育」や「プログラミング的思考」という名前がいささか語弊を生んでいるような気がしました。 文部科学省が目指していることは、これらの単語から受けるファーストインプレッションよりもうちょっと汎用性の高い能力の育成ような気がします。既存かつ多用されている「論理的思考力」「問題解決能力」とずいぶん意味が重複するようにも思ったので、わざわざ新しい用語を生み出していること自体が現場に負担を生んでいそうという感想。

感想

小学校では「プログラミング」という単科が新設されたり、各教科中にプログラミングっぽいことが組み込まれたりするわけではないそうなので、よっぽど意識高くない限りは従来通りの授業をしているようです。

一方、中学校におけるにおけるプログラミング教育の目標は「簡単なプログラムを作成できるようにすること」で高校教育では「実際の問題解決にコンピュータを活用できること」と定義されています。

なるほどー中学校が大変そうだ!中学生ではもうできる子もいるでしょうし、全くやったこともない子もいるでしょうし。プログラミングそのものが学校で扱われることによって、音楽や体育のように嫌いになってしまう子が出ないことだけを切に願います。(いや、嫌いでもいいんだけど、トラウマみたいにはなってほしくないというか、できないことがダメじゃないんだよっていう感じで教育が進んでいくといいなと思います)

感想その2

久しぶりに文部科学省のサイトを漁ったり学習指導要領や答申を読んだりしました。全然読解できなくなってて「やらないとできなくなるな」と思ったけど、少し感覚を思い出して気持ちにハリが出た気がします。