ねこものがたり

いちにちいっぽ

「何が分からないのか分かる」ための分析

何が分からないのか分からない

コード書くこと自体が好きで、分かんなくても辛くない人や楽しめる人もいるらしいと聞いたことがあります。でも私は「何が分からないか分からない」時は最悪な気持ちになりやすいです。「もはや自分が何者かも分からん・・・私は、なぜ、ここにいるんだろう」とか思い始めて分からない沼にはまっていくときもあります。

しかしながらプログラミング学習をしているとこのような状況があまりに多いのでこのままではよくないなと思ったのと、Fjord Boot Campでも「このような状況の解決方法を身につけることも勉強のうちだ」とアドバイスをいただいて、試行錯誤してみました。その結果として“「何が分からないのか分からない」から辛いんだな”と少し客観視するといくばくか気持ちが穏やかになるということに気づきました。

それに加えてこれまで、Fjordの駒形さんや夫、そして様々な勉強会で教えてくださる方々が「何が分からないのか分かる」ための対応について教えてくださってきました。そのことを踏まえ、自分で見つけた解決方法をメモしておきます。

冷静な時は「何だ、こんなの当たり前じゃないか」って思うんですけど、沼にいるときには頭の中からスッポリ抜けてるので、そういうときに読み返す予定です。

前提としては日本語です

答えにたどり着く一歩手前を目指す対応です

パターン1:単語の意味が分からない

対応

  1. 意味がわからんと思う単語を列挙する
  2. 書籍、辞書、google等で調べる
  3. 図を探してみる
  4. 書き留める
  5. (自分の言葉で言い換える)

1.だけでもやると、例えば「いつもこの言葉がわからないな」と意識できる。調べる気力がなかったり調べてすぐにわからなかったとしても、単語を意識するのはとても有効な気がします。

もしくは調べたけど書きとどめられないとか、自分の言葉にまでは落とし込めないなとかも、やろうとすると認識できるので、より具体的に「“どのくらい”自分がわかっていないのか」を知る有効な手段になります。

それから、図はかなりいいです

パターン2:文の意味わからない

対応

だいたい単語の時と同じ。

  1. ブログや記事を読んでみる
  2. 書籍、辞書やグーグルで調べる
  3. 図を探してみる
  4. 書き留める
  5. (自分の言葉で言い換える)

パターン1と2で違うなと思うのは、パターン1は「概念」という物を落とし込めるかどうかっていうのがキーで、パターン2は「その概念の使い方」がわかっているかどうかというのがキーなのではないかということです。あるいは方向性やゴールと言ってもいいかもしれないです。

パターン3:やり方がわからない

ゴールや方向性がわかっていても「どうやって?」というのが分からないとたどり着くのは困難なので、やり方を知るのはもっとも重要かもしれません。しかし、ここらへんから、誤った情報を採用しないという見極めと判断が求められる気がしています。そしてそれが難しい。 したがって、正しい情報にアクセスするという点で順に列挙します。

対応

  1. 公式ドキュメント
  2. GitHubのReadmeやwiki
  3. 書籍
  4. ブログや記事・・・前提の環境や書かれた時期は必ず確認する

誤った情報を採用しないという観点から、なるべく1.や2.がいい。やり方を調べる中でも単語や文章レベルで調べることを繰り返すことになるとは思います。 ドキュメントやソースコードなどで解決できるのが一番だと思うけど、私は今の所それだけだと自力で解読できず・・・。何言ってるんだこの人たちは、ってよく思っています。 だけど、その中で「ここはわかる。ここまではできる」「ここがうまくいかない」等どこまで自分ができるのかあるいは全くても出ないのか知ることはかなりの前進です!!!!

パターン4:目的がわからない

私のなかで、これが分からないと道を誤りやすいなと感じたのがこれ。 目的を分かってて作業するのと分かってないままやるのではだいぶ変わります。

対応(というか確認すること)

  1. 「私は今全体の中の〜〜の部分について◯◯ということをするために作業しています」
  2. 「◯◯な状態にしたいので、〜〜を△△に変更します」
  3. 「□□と△△ではうまくいかないのですが◯◯という観点ではどちらがいいでしょうか」

とか。◯◯の部分が目的。

特に私としては、学習していることや調べていることについて、1.や2.を自分で認識するように心がけるようにしています。

「何が分からないか分かる」と答えは近い

パターン1〜4のなかで自分がどれに該当するのか。
「単語レベルではわかるけど文章としてはわからない」かもしれない。
「単語、っていうか、もう何なら読み方もわかんない」かもしれない。
「何がしたいかわかない」かもしれない。
どんな状態だったとしても分からない自分を分析していけば「何がわからないか分かる」という状態に上がっていけるはず。 そしてそれができればもう答えに辿り着いているに等しいとも言えるのではないでしょうか。

何かを学習するということ

私は結構やりたがりで社会人になってからも新しいことをバンバン初めているタイプの人間です。なので学ぶことには慣れているつもりでした。この記事に書いたことはプログラミング以外の学習にも通じると思います。 でも特に、プログラミングにおいては、重点的に意識することが自分には合っていると感じています。

RubyKaigi2018に参加しました

はじめに

Rails Girls JPの支援を受けてRubyKaigiに初めて参加してまいりました。

諸事情で今年は参加は諦めようと思っていたのですが、行けて本当によかったです。今では「諦めよう」と言っていた自分が目の前にいたら「なんで?それでいいの?後悔するよ?」って言いたいです笑

予定があって2日目のセッション後に帰宅したのですが、2日間がとても濃いもので、3日間いられないのがとても残念でした。

ともかく、関係各位のみなさま本当にありがとうございました!

またそれに加えて@emorimaさんには宿泊面でもお世話になりました。 いつもプログラミングのことも教えてくださるし、気配り具合が素晴らしくて、いろんな面で頼れるお姉さんのような存在です^ ^

感想

技術的なこと

今回参加してよかったと感じた理由の一つは、最前線の人たち同士の熱くて楽しそうな姿に触れたことです。

話してる内容が難しくて、98%くらいわからなかったのは悔しかったですが。 逆に何がわかったんだろうか。 うーん。

わからないながらも、お話ししている方や聞いている方が何かについて色々議論しているのを聞けたことは、だいぶんモチベーションが高まりました。

そしてわからないなりにメモは頑張りました。 本来は「発表の内容をメモする」というのができたらよかったんでしょうが、そこまではできなくてもいいやと思って、聞こえてくる単語を拾うようにしていました。

そうすると単語レベルでも、わかったつもりになっている事に気づいたり、複数のセッションで何度も出てくる言葉はそれだけ重要なんだなと思ったりしました。

メモしたものはDropBoxに置いてるので、おいおいまとめたり調べたり、読み返したりしていく予定です。

それから、聴きながらハッシュタグ追いかけるのは必須でした。 「要するに〇〇という事だね」とか言ってくれる人がいるのがすごくありがたかったです。

国際会議

RubyKaigiは国際会議ということで、海外からの参加者が多くいらっしゃいました。通訳用のトランシーバーが出払ったとのことなので、100人以上いらっしゃったのかな??(よく知らない)

それに関連して感じたことは2つあります。 1つは @igaiga555さんがおっしゃっていたことと全く同じこと。

もう一つは「自分の世界狭いな」ってことです。 逆にいうと「もっと知らないことを知りたいし、もっと多くの人と出会いたい」と思いました。 なぜだかわからないですがプログラミング以外のことももっとやりたいとも感じました。 高校卒業して大学入学する時に思っていたような「もっと自由に、もっと楽しく、もっと自分に素直に、なんでもやってみたい!」っていう気持ちが湧きました。不思議な力が働いている!

世界各地からいらしてました!沖縄の密度が濃いのも発見でした

コミュニティ

以前「Rubyコミュニティーは温かい」と聞いたことがありました。 (私はまだRubyしかわからないですが、言語によって雰囲気にも傾向があるみたいです。)

実際、当日は国や地域によらず"Ruby Committer/Rubyist"というのが一つのコミュニティーというか、「全員が仲間!」っていう雰囲気を感じました。

様々な瞬間にとてもフラットな場だと感じました。 具体的には「初心者だし、話もわかならいし、・・・あ、あのスピーカーの人、話しかけてもいいのかな」みたいな、技術的なことを理由に遠慮することは不要だと思いました。

※もちろん、みなさん素晴らしい方々で心から尊敬しています!お話しするのも畏れ多いです。その割には遠慮が足りてないかもしれませんが、本当に尊敬しています!

関連して、私が初めて@a_matsudaさんのお話を聞いたRails Girls Tokyo,8thの場で「今日からみなさんはコミュニティーの一員です」っておっしゃっていたのを想起しました。

あの時はよくわからなかったんですよね、コミュニティーってなんだろうっていうこととか。 でも「あの人もすごい、この人もすごい、でも自分は・・・」みたいなのは一切要らなくて「私もここの一員なんだと思っていいんだ」っていうのをRubyKaigiで感じました。それが、すごく嬉しかったです。

そう思って日頃を振り返ると、@emorimaさんが誘ってくださったのをきっかけに何度かasakusa.rbに参加しているけど、みなさん気さくで親切にしてくださるので、感謝増し増しです。(とはいえ流石に私が行っていいのかは毎回迷ってはいますw)

そして何よりRails Girlsを通してお世話になっている方々に、今までよりも一層感謝の気持ちが湧いています。 みなさん優しすぎませんか、って言いたいくらいです。名前をあげると切りがないくらいたくさんの方に、この1年弱でありえないくらいお世話になっています。

本当に本当に本当にありがとうございます!

別問題として:懇親的な場でどんどん話しかけるのはやっぱり緊張する(どうやったらグイグイ行けるんすかね)

これからの目標

  • 今の私にとっての「できないことをできるようになること」を積み重ねる(人とは比べない)

  • お世話になりっぱなしではなく自分にやれることを見つけて実行する

  • 日本酒のことも語れるようになる!

  • 英語やるぞ!

果たして来年の私は・・・・!?

最後になりましたが、RubyKaigiを準備運営してくださった皆様に感謝いたします。ありがとうございました!