ねこものがたり

いちにちいっぽ

Nerima.rbを閉会しました

タイトルが全てだけど、もうちょっと詳しく認(したた)めてみましょう。

Nerima.rbとは

2019年にひっそり始めたRubyコミュニティーです。 めんどくさがりな私(練馬区民)が、終電とか気にしたくないので家から歩いて帰れる場所でmeet upしたいと思ったこと、「Rubyリファレンスマニュアル全部読んだらいいのでは、でも一人でやれる気がしない、よしみんなでやろう」と思ったことから始めました。

簡単な活動記録

2019/04/13(土) に初めて開催して以降、1 - 2ヶ月に1回くらいの頻度で全部で5回開催しました。

リファレンスマニュアルの中から「今回はStringクラスを」とか「次はKernelやろうぜ」などという感じで毎回やっていました。 会場は練馬区の公共施設の会議室を毎回借りていて、プロジェクターで誰かのPCを投影しながら、サンプルコードを実行してみたり「こうするとどうなるのかな?」と試してみたり、それをHackMDやesaにみんなで記録していったりする形でわいわいとやっていました。

また、2回目開催くらいのタイミングで、お世話になっている方にロゴも作っていただいて、「可愛いですねー」と愛でながら開催していたのも良い思い出。

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Nerima.rbのロゴです

なぜ閉会にしたか

本当は会場予約も済んでいたので2020年の2月に第6回の開催を予定でした。 でも、ちょうどその頃に"新型コロナウィルス"という単語が毎日のようにきかれるようになり、「多分開催しても大丈夫だと思うんだけど、わざわざみんなに集まってもらって、何かあったら...」という不安が拭えなかったので、開催告知前に第6回の開催を保留することに決めました。

保留にした時は「 SARSと同じようなものだと言っている専門家もいる。とすると今後めちゃくちゃ流行しても2021年くらいには元に戻るのでは」と思ったので、「平穏が戻ったら次のNerima.rbを開催しよう」という気持ちでした。

しかしながらその後も、もはやいうまでもないですが、2021年6月現在も緊急事態宣言最中だったりして、全然落ち着きません。

そのような状況の中で、他のMeet Upのようにオンラインで開催することも選択肢としては頭にちらつきましたが、「オンラインでやりたいモチベーションが皆無」という自覚があったので、試みることすらしませんでした。

そうこうしている間に、自分が区外に越すことが決まったために、一旦区切りをつけることにしました。

閉会にあたって

esaはteamごと削除しました。データはエクスポートしてます。もし良い方法があったら誰でもアクセスできるところにこのデータを置いておこうと思ってますがまだやってません。 connpassは削除したり非公開にしたりできないみたいなのでそのままにしています。もし誰かが「新しいNerima.rbやりたい。connpass使いたい」と思ったら、必要に応じてお譲りします。(そんなことはあるのかな?)

最後に

不本意ながら5回しかできなかったけど毎回楽しくRubyについて学べてとても良かったです。 第1回目にStringクラスやった直後RubyKaigi2019があって、JeremyのKeynoteで「stringはfrozenにすると早くなる」というのが出てきた時に「あ、Nerima.rbでやったやつだ!」となって感動したりしましたw それ以外にも新い出会いが生まれたり思い出ができたりしてとても充実した時間になりました。拙い主催者でしたが、やって良かったなって思っています。

また、「Nerima.rb始めるんですよー」ってお話ししたら「いいですね!」とたくさんの方が喜んでくださいました。それは私にとって意外な反応だったのですが、すごく嬉しくて、実は結構「やりたいからやるけどやってみたら自己満になっちゃうのでは」というふうに緊張していた私が開催を楽しむように背中を押してくれる声となりました。そんなふうに見守ってくださった皆様、参加してくださった皆様、ツールスポンサーの制度で無償で利用させてくださったesaの方々や運営を支えてくださった皆様ありがとうございました。

『マイクロサービスアーキテクチャ』を読みました

www.oreilly.co.jp

GW明けから参加することにしている社内勉強会が2つあって、その一つがこの本の読書会です。もともと興味もあったので、これを機に読んでみました。

感想

  • モノリスからマイクロサービスへの移行は徐々にやる。当初の設計ではうまくいかないと移行中にわかったら変更することができるように進める。」ということが度々書いてあって、移行の基本スタンスはこれなのだろうなと思いました。アーキテクチャじゃなくても大事そう。
  • この本の内容自体はマイクロサービスを採用しなくても押さえておきたいものがほとんどだと感じました。例えば「CIを効果的に使っていこう」という話などです。
  • 全般興味深かったですが、特にテストとDBのリファクタ・スケーリングの話が面白いと感じました。テストに関しては、QAやリグレッションも含め「何をテストするか」「あるいはテストしないか」という関心が高まっていることと、小さな単体テストでも適切に書けているか?もっと精度を上げられるのでは?と感じていることの2つが背景にあります。
  • 「プロダクトが組織とシンクロしてる*1」みたいな話が載っていて、面白かったです。いい組織にできたらいいプロダクトになるのか?いいプロダクトを目指していい組織にしていくのか?みたいなことを考えています。私はチームが好きなので、いいチームで働きたいしいいチームにしていきたいし、自分自身がいいチームワーカーとなっていきたいと本当によく思います。

  • 「非機能(要件)という言葉が好きじゃない。なぜなら機能的なものも多いから。だから機能横断要件と呼んでいる」というあたりに共感を覚えました。わかるー。
  • この本が書かれた2016年頃より今はベストプラクティスに関するナレッジが世に溢れていそうなので、書籍の内容を頭に入れつつうまくやっているところのうまくやれている要素を知りたい、と思いました。

まとめ

会社の勉強会では、1章ずつわいわいしていく感じになるっぽいので、もっとふかぼって行けたらと思います。

この本を読んで読みたくなった本がいくつかあるのですが、『実践テスト駆動開発 テストに導かれてオブジェクト指向ソフトウェアを育てる』をまず読んでみようと思います。

今日はGW最終日ですが、休みの間好きなだけ本を読んだりコードを書いたりしてとても楽しかったです。明日からは本に関しては月1-2冊ペースでやっていけたらいいかなーと思います。

*1:

システム(ここでは単なる情報システムよりも広く定義されたシステム)を設計 するあらゆる組織は、必ずその組織のコミュニケーション構造に倣った構造を持 つ設計を生み出す。